2016.9.30
戦争と添い寝した不感症の女と虚無的な男たちを描いた骨太な「性」。
カテゴリー:事務局からのお知らせ, 女性限定Love&Erosシアター
みなさん、こんにちは。
新開地映画祭事務局のニシジマです。
第13回新開地映画祭、
本日9月30日(金)17:00~WEBサイト公開。
いよいよ予約がスタートします!!!!!
その前に、もう1作品紹介しなくてはなりません!
10月29日(土)18:45~
『戦争と一人の女』
2012年/ドッグシュガームービーズ/98分/R-18
監督:井上淳一/出演:江口のりこ、永瀬正敏、村上淳
戦争に翻弄され、退廃的に生きる男女の生と性。
太平洋戦争末期、日本が焼けつくされるのを待望する男女がいた。元娼婦という経験から不感症になった女と、虚無に生きる作家の男――いわゆる負け犬人生を強いられた二人は「戦争が終わるまでヤリまくろう」と、その終末感を楽しむ。そしてもう一人、戦争で心が壊れてしまった片腕の帰還兵は、強姦殺人をすることでしか快楽を感じられなくなる。若松孝二の反骨精神を受け継いだ弟子の井上淳一。芸術のためなら脱ぐ江口のりこは日本映画界の天女だ。
(解説:廣田彩香)
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不感症の女と虚無的な男の、空襲下の日々を描いた
坂口安吾の短篇が原作の映画。
「見たい映画がないのなら、自分たちで作ってしまおう」と
映画評論家で元文部官僚の寺脇研氏がプロデュース。
※寺脇氏は「ロマンポルノの時代」という本も出されるほど、
ロマンポルノにも造詣が深い人物です。
脚本は荒井晴彦、監督は若松孝二氏の弟子・井上淳一。
という」錚々たるメンバーでつくられたこの作品は、
骨太でいて、とても刺激的です。
戦争とエロス。
このテーマで描かれた映画はたくさんありますが、
実はこれまで新開地映画祭では避けてきたところがあります。
ですが、やはり切っても切り離せないテーマであり、
真面目にラブ&エロスをコンセプトにしている私たちとしては
ぜひ上映したいと考えました。
なにより、不感症の女を演じる主演の江口のりこさんが
虚無感たっぷりで、とてもいいんですよ。
こちらのインタビューでは「戦争と添い寝した女」と表現されていますが、
淡々と演じる役者っぷりにシビれました。
http://eiga.com/movie/77490/interview/
愛だったり、恋だったりの、とろけるようなエロスも
もちろん大好きなんですが、愛と生と性。
真面目にも、不真面目にも考えて、感じてみてもいいよね。